会場の"神戸ワールド記念ホール"に到着したシャイラとヒサメは、記主と落ち合うことになっていた。
「これが今回の出演順序が記されたモノよ。」とシャイラは、ヒサメに対して一つの画像を見せた。
「へー、あんまり知ってるバンドがないな～。ねぇ、いくつ知ってる？」
「あのさ、私達チキュウのバンドなんてわからないに決まってるでしょ！」
それもそのはずだ。彼女達はオラクルの住民達。
チキュウのバンドはおろか、チキュウの音楽全般の知識に乏しい。
チケットを係員に見せて、ライブ会場へのゲートを超える2人。
「チケットと別でドリンク代で500円が掛かるね～。」「へーそうなの。」
「私少し調べたんだけど、凄い人数が集まるらしいよ！」「ホントにそうなのかしら？」
期待を膨らませながら進むと、ステージが見える所へたどり着いた。
ヒサメが指を指した先には記主がいた。
いた。
い………た？
「な………何してるの記主さん？」
「え？ シマウマになってるだけですけど。問題でも？」
呆れているシャイラに続いて、ヒサメが合流した。
「やほーっ。お、流石ダネー記主ー！」
「Oh, Yeah!!
Zebraheadが出るからな、当然だ！」
「「ぜぶらへっど？」」
「あー、海外のバンドだ。今年20周年の節目なんだ。
とりあえず、↓の曲とか聞いとけばいいぜ。」
「さーフェスが始まるぞ、最前列へGoだ！」
そして、3人は12:20～22:00までの戦いに身を投じるのであった。
[Twitterで見つけた記主]
※出場バンド、抜粋[KNOCK OUT MONKEY]
しっかりと聞いたことがなかったのですが、熱い男気を感じました。
記主は、かなり気に入りました。2ndアルバム出てたようなので買いました。
[SIM]
一発目が「Blah Blah Blah」。
いきなり会場をスカダンス祭りにしてましたねー。
[Zebrahead]
記主が待ってたこのバンド。
余程シマウママスクが目立っていたのか、
持ち上げられてはダイブをするの繰り返しでした(笑)
[Rancid]
パンクの大御所と言えばこのバンド。
超ド級ストレートをぶちかましてくれました。
会場との一体感を感じられました。
[Fall out Boy]
既に世界のトップバンドと化した彼ら。
序盤の壮大なサウンドから、初期のノリの良い曲など
最初から最後まで踊りっぱなしでした。
「あー！最高だったね！私もう途中で本気出してたよ、ニシシシ♪」
何時眼帯を取っていたのか、ヒサメの赤い右目が露わになっていた。
「そうね、チキュウのバンドも悪くないわ。」
と言いつつも、とても満足しているご様子のシャイラ。
オラクルの２人も大満足のフェスだったようです。
帰宅途中………。
「もう駄目だ、この子………。」
